給湯器からの大量水漏れが発生した場合、修理または交換にかかる費用は、水漏れの原因、修理の難易度、交換が必要な場合の給湯器の種類やグレード、そして依頼する業者によって大きく変動するため、明確な相場を示すことは難しいですが、一般的な目安を知っておくことは重要です。もし、比較的簡単な部品交換や接続部分の締め直し、パッキンの交換などで水漏れが修理できる場合、費用は数千円から数万円程度で済むことがあります。例えば、給水管や給湯管の接続部分のパッキン劣化による水漏れや、凍結によってごく一部の簡単な部品が破損した場合などです。ただし、大量に水が漏れている時点で、既に内部に大きな問題が発生している可能性も高いです。給湯器本体の内部の配管や熱交換器などに損傷があり、部品交換や修理が必要な場合、費用は数万円から10万円を超えることもあります。特に主要な部品の交換が必要な場合は、部品代が高額になる傾向があります。給湯器の製造年数が新しい場合は修理で対応できることが多いですが、製造から10年以上経過している給湯器の場合、部品の製造が終了していたり、修理しても別の箇所がすぐに故障したりするリスクが高いため、修理よりも本体交換を推奨されることがほとんどです。給湯器本体を新しいものに交換する場合の費用は、給湯器の種類や能力、機能によって大きく異なりますが、一般的な家庭用のガス給湯器の場合、本体価格と交換工事費用を合わせて約15万円から40万円程度が目安となります。エコキュートやハイブリッド給湯器など、高機能な機種を選ぶ場合は、さらに費用が高くなります。修理か交換か、どちらが得策か、そして正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることが不可欠です。見積もりには、水漏れの原因、修理内容または交換する給湯器の種類、本体価格、工事費用の内訳(撤去費、設置費、配管接続費、諸経費など)が明確に記載されているか確認しましょう。緊急対応や夜間・休日の作業には、割増料金が発生するのが一般的です。提示された見積もり金額だけでなく、工事内容や保証内容についても納得いくまで説明を聞き、複数の業者を比較検討して、信頼できる業者に依頼することが大切です。