給湯器から大量の水が漏れている場合、応急処置として水の供給を止めたら、次に水漏れが発生している箇所を特定しようと試みることが、その後の修理や業者への説明に役立ちます。ただし、大量に水が出ている場合は、原因箇所が分かりにくいこともありますし、無理な作業は危険を伴いますので、安全を最優先に行ってください。まず、給湯器本体の周囲をよく観察します。給湯器本体の下部や側面、排気口など、どこから水が出ているかを確認します。水滴が滴っているのか、それとも勢いよく噴き出しているのか、その様子も観察します。次に、給湯器に接続されている配管を確認します。給湯器の下部からは、主に給水管、給湯管、ガス管(ガス給湯器の場合)、追い焚き配管などが接続されています。これらの配管の接続部分に濡れている箇所がないか、ナットが緩んでいないかなどを確認します。特に、給水管と給湯器を繋ぐ接続部や、浴室へお湯を送る給湯管の接続部などは、水圧がかかっているため漏れやすい箇所です。配管自体のひび割れや亀裂がないかも目視でチェックします。冬季に凍結した可能性がある場合は、配管に破裂した痕がないかを中心に確認します。給湯器本体にエラーコードが表示されている場合は、そのエラーコードを確認し控えておきましょう。エラーコードは給湯器の異常を示しており、水漏れの原因を特定する手がかりとなることがあります。取扱説明書を確認するか、メーカーのウェブサイトでエラーコードの意味を調べることで、ある程度の原因を絞り込める可能性があります。給湯器本体の内部からの水漏れが疑われる場合は、自分でカバーを開けて内部を覗き込むのは危険ですので絶対にやめてください。内部には電気部品やガス部品が組み込まれており、感電や火災・爆発といった事故につながる可能性があります。また、安全弁や逃し弁から水が漏れている場合も、弁の不具合か、給湯器内部の圧力異常かによって原因が異なるため、専門家による判断が必要です。自分でできる範囲での水漏れ箇所の特定は、目視で確認できる範囲に限られます。原因箇所が特定できない場合や、給湯器内部からの漏れが疑われる場合は、無理せず速やかに専門業者に調査と修理を依頼しましょう。
給湯器水漏れ箇所を特定する